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真空成型マメ知識

真空成型のパッケージ|ブリスターパックとは?メリットや種類、製造方法と見積り依頼時の注意点

2022.03.15 2022.10.24
パッケージ

生産コストが安く、小ロット・多品種に最適な真空成型技術で生産されるパッケージ「ブリスターパック」ですが、どんな種類やメリットがあるのでしょうか?

今回は、真空成型のパッケージ「ブリスターパック」の概要やメリット、種類や製造方法についてご紹介いたします。工場や製作所にパッケージ依頼する際の、見積り時の注意点なども合わせてご紹介しますので参考にしてみてください。

目次

真空成型のパッケージ|ブリスターパックとは?

画像引用元:Mile-points.coマイナビおすすめナビCURAPROXルーペスタジオYahoo!ショッピングNETSEAAmazon

 

真空成型のパッケージ「ブリスターパック」は、透明なプラスチックで覆われたパッケージのことです。日用雑貨、お菓子、プラモデル、おもちゃ、化粧品、薬品、歯ブラシ、接着剤、電子部品、医薬品、玩具、電子機器などあらゆる商品に採用されています。

真空成型とは?

真空成型とは、プラスチックシートを加熱して軟化させ金型に合わせ、金型にあいている微小な孔からシートと金型の隙間の空気を吸い込みプレスし、真空状態にして密着、冷却硬化することで形状を作り出す加工法のこと。

小ロット生産可能で、コストが安くスピーディーに仕上がり、商品本体を目立たせたいパッケージに最適。

真空成型について詳しくはこちら▼

ブリスターパックのメリット

  • 透明なので商品自体がよく目立ち、お客様が手に取りやすい
  • 振動や衝撃による破損を防ぐ
  • 水やホコリなどの汚れなどから商品を保護できる
  • 瓶詰めや箱詰めに比べコストが安い
  • ぶら下げたり、立たせて陳列できる

 

「ブリスターパック」は透明プラスチックでできているため、商品自体をアピールしやすく、売り場でもよく目立つため“もの言わぬセールスマン”と言われています。また、中身を確認できる安心感からお客様が手に取りやすいというメリットもあります。

パッケージの形状を商品に合わせられるため見栄えが良く、振動や衝撃による破損やズレ、水やホコリなどの汚れなどから商品を保護することができます。

さらに、瓶詰めや箱詰めのパッケージに比べ製造コストも安くできます。ぶら下げたり、立たせることができるようになるため、陳列の自由度も上がります。

ブリスターパックの種類

「ブリスターパック」は、形状の違いにより以下の4種類に分けることができます。

1.スライドブリスターパック

商品画像引用元:シンワパックス株式会社

 

「スライドブリスターパック」は、台紙をスライドさせセットするだけで簡単にセットアップが可能なパッケージです。

商品の形状を立体的に見せることができ、台紙に商品名やキャッチコピーなどのデザインを多く入れることができます。

台紙と透明プラスチックが接着されていないので、中身の商品を取り出す際に分別しやすく環境にやさしいというメリットがありますが、ホチキスやテープ止めが必要になります。また、高さがある商品は形状によって機械に入らない場合がありますので、事前に工場や製作所に確認しておくと良いでしょう

■用途事例

ヘアーブラシ/文具/ハンドクリーム/安全カミソリ/おもちゃなど

2.熱圧着ブリスターパック

商品画像引用元:販促通販

 

「熱圧着ブリスターパック」は、透明パッケージと台紙で商品を挟み、熱圧着するパッケージです。

商品の大きさ分+10mm程度の糊しろを付けるだけなので、ブリスターパックの面積を抑えることができ低コストで生産出来ます。

「スライドブリスターパック」のように台紙をスライドさせない構造なので、台紙の形状はハートや丸型など自由度が高く、目立つパッケージを製作することが可能です。

熱圧着により商品を密閉できるため、第二医薬品や化粧品などのパッケージに採用されています。

■用途事例

化粧品/医薬品/ボタン電池/芳香剤/接着剤/ビーズ/乾電池/金具など

3.シェルパック(二つ折りブリスター)

画像引用元:ジャパン・プラス株式会社

 

「シェルパック」は、透明プラスチックケースに商品と台紙を挟み込む、蓋と本体が一体型のパッケージです。

嵌合部分をパチンと閉じるだけの簡単セットアップなので、簡単に梱包することが可能です。表裏両面から商品を見せられるため訴求効果が高く、購買意欲を掻き立てることができます。吊り下げ用の穴が空いており、スタンド式で自立させることもできるので店舗の売り場陳列の際に汎用性が高いパッケージです。

■用途事例

ドアノブ/工具類/はんだごて/六角ペンチ/高枝切りばさみ/事務用品など

4.トリプルパック(三つ折りブリスター)

画像引用元:ジャパン・プラス株式会社フジ田メシ

 

「トリプルパック」は、透明プラスチックを三つ折りしたもので、商品を立てて陳列する場合などに使うスタンド式のパッケージです。

「シェルパック」同様、嵌合部分をパチンと閉じるだけなので簡単に梱包することが可能です。どの方向からも商品が見やすいという特長があるため、陳列棚においても訴求力が高く、製品をフックに下げて陳列したり、自立させることも可能なので、店舗の売り場スペースを有効に使うことができます。

■用途事例

化粧品/おもちゃ/フィギュア/文房具など

ブリスターパックに使用される素材

一般的に「ブリスターパック」のプラスチックには、透明性が高い以下の素材が使われます。

PVC(ポリ塩化ビニール)

高い透明性があり、耐薬品性に優れているので医薬品や化粧品パッケージにも使用可能です。低温で燃やすと有害物質が発生する場合があります。※国内での使用制限はありませんが、EUなどでは使用が制限されています。

PET(ポリエチレン テレフタレート)

ペットボトルに使用されているプラスチックの一種で、高い透明性があり再生材が調達しやすい素材です。強靭で耐薬品性に高く医薬品や化粧品パッケージに使用可能です。

ブリスターパックの製造方法

「ブリスターパック」は、真空成型というプラスチック加工技術を用いて製造されます。

真空成型とは、加熱して軟化させたプラスチックシートを凸型または凹型の金型にプレスし、シートと金型の隙間を真空状態にして密着、冷却硬化することで形状を作り出す成型法です。

真空成型は、型の製作が比較的安価にできるため、低コストで、小ロット・多品種のパッケージ生産に適しています。

真空成型のパッケージ製造工程

■真空成型の流れ

 

①プラスチックシートを加熱する。

②プラスチックシートを軟化させる。

③金型とプラスチックシートの間の空気を吸引し真空状態にして、型に密着させ成型。

④冷却および真空解放し、成型品を取り出す。

⑤成型品をカッティング(トリミング)して完成。

真空成型には金型が必要です。金型製作期間は、形状や大きさにより異なりますが約20〜30日です。

「ブリスターパック」は、製品の大きさや形状、素材やロット数により異なりますが、一般的に金型製作に約2週間、製作に約2週間位かかります。

 

ブリスターパックを見積り依頼する際の注意点

ブリスターパックの生産を製作所や工場に依頼する際には、事前に複数社に問い合わせ相見積りを取ることでしょう。

手間なく精度が高い見積りを出してもらうには、ブリスターパックの納期やロット数、希望コストだけでなく、これからご紹介する以下3つの点を製作所や工場に伝えると良いでしょう

1.収納する商品について詳しく伝える

収納する商品によって最適な形状が異なります。また、商品の重さや収納点数によってもブリスターパックの構造が変わります。

商品について伝えておくと良いこと

・商品自体の形状・材質・重さ・大きさ (商品の写真や、サンプル、図面等があれば送る)

・商品収容の向き

・セット部品の収納があるか など

2.ブリスターパックの要件を詳しく伝える

コストやサイズ以外にも、必要な要件があれば詳しく伝えておきましょう。

ブリスターパックについて伝えておくと良いこと

希望のコスト

ブリスターパックのサイズ

台紙の大きさ

必要な強度

希望の材質

ブリスターパックの店頭での陳列方法 など

3.ブリスターパックの収納方法について伝える

複数のブリスターパックをコンテナに収納し運搬する場合は、運送コストを抑えるためコンテナに合った最適なパックサイズにすることが重要です。また、コンテナを重ね積みする場合は衝撃耐性のある素材を選ぶ必要があります。

ブリスターパックの収納について伝えておくと良いこと

ブリスターパックを入れるコンテナ等のサイズ

段積みする予定があるか など

見積りの精度は、商品情報や希望コスト、台紙イメージや用途などあらかじめ提供する情報の精度によって大きく変わります。

相見積りをスムーズに、より正確な金額を把握するためには出来る限り詳しい情報を伝えると良いでしょう。

また、工場によっては商品に最適な素材や形状などを提案してくれるところもありますので、見積り金額のほか提案力の有無を比較してみるのも良いかもしれません。

まとめ

今回は、真空成型のパッケージ「ブリスターパック」の概要やメリット、種類や素材、製造方法や見積り時の注意点などをご紹介しました。

「ブリスターパック」は、瓶詰めや箱詰めのパッケージに比べ製造コストがかからないうえ、商品をアピールしやすく、中身を確認できる安心感からお客様が手に取りやすいパッケージです。

また、振動や衝撃による破損やズレ、水やホコリなどの汚れなどから商品を保護することができます。

このように多くの利点があるブリスターパック。貴社の商品の魅力が「より伝わるパッケージ」を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

吾嬬(あずま)製作所では、年間150種以上の真空成型品を製造しており、お客様のご希望予算や商品特徴に合わせて最適な「ブリスターパック」のご提案が可能です。

「低コストでブリスターパックを生産したい」

「ブリスターパックの納期を早めて商品を早くリリースしたい」

「1個からオーダーメイドで依頼したい」

「自社で考えているパッケージが製造可能か相談してみたい」

という方はぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

 

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