三味線の胴掛けを真空成型で製作
2024.08.16
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胴掛けとは三味線の胴の上の部分で、右ひじで押さえているところにかかっているものです。
従来の胴掛けは経木の芯材に布を貼って製作されています。
経木とは昔のお弁当箱に使われていた木です。曲げわっぱなどが経木でできています。
最近では経木も手に入りにくくなっている事や加工できる職人さんが少なくなっている事から従来の
方法では製作が困難になっているようです。
この度、邦楽器を販売されている墨田区京島にある山崎邦楽器様より胴掛けの芯材として
プラスチック素材を使用できないかというご相談をいただきました。
胴掛けは芯材に布を貼り付け仕上げていくので、布が綺麗に貼り付けられることが絶対条件です。
使用する布とプラスチックの相性も大切になりますが、貼り付ける工程を詳しくお聞きして
最適な素材をご提案させていただきました。
プラスチック真空加工という新しい製作方法を採用することで、伝統工芸のお手伝いができることを嬉しく思います。