勘合は外勘合と内勘合があります。外勘合の代表格はグラタンやドリアのフタ、冷やし麺のフタで良く使われています。外勘合の場合レンチンして温めた際に蓋が変形するリスクもありますがラップで密閉されているので問題無でしょうか。対して、内勘合の代表格は温める麺類のフタで良く見かけます。内勘合はドンブリ容器のフチに添ってグルっと引っ掛かりが付いています。汁物もこぼれにくくなっていて、素材の耐熱OPSと蒸気を逃がすスリットを入れる工夫との相乗効果で温めた際の熱による変形のリスクを低減する狙いがあると思いました。
*他には耐熱素材としてPP樹脂(ポリプロピレン樹脂)を使用しているものもありますね!
素材のOPSというのはPS樹脂(ポリスチレン樹脂)を押出しシート状にするときに縦横の2軸で引っ張ります。
2軸で引っ張ることにより耐熱性や透明度が向上しますがその反面、成型時には無理に2方向で引っ張っているので収縮が非常に大きくなります。その為通常の真空成型では成型が困難で多くは熱板圧空という成型方法を採用しているはずです。(熱板圧空の話はまたの機会に)
この容器を見たときに、収縮の大きいOPSの成型、1mmにも満たないスリットの穴開け加工、内勘合等、設計者の拘りや意図が
ビンビンと伝わってきて、店頭のレンジで温めている時間にフムフムなるほどな~と想いを馳せると待ち時間も苦になりません。
こういう出会いがあるからコンビニパトロールはやめられませんね(^^♪