成形の型
真空成型加工品を製作するうえで必ず必要なものが成形用の型です。
1個でも10万個でも型が無ければカタチにすることが出来ません。
そんな型ですが種類があります。型の種類とそれぞれの特徴についてまとめてみました。
目次
金型の種類と特徴
- 金型
- 鋳物金型
金型以外の種類と特徴
- 木型
- 石膏型
- 現物
コストの比較
金型の種類と特徴
金型
アルミ合金で製作します。切削(せっさく)加工といってブロックを削り出して作る方法が主流です
鋳物金型
アルミの鋳造(ちゅうぞう)で作る金型です。注意しなければならないのは鋳物型の場合、原型が必要になります。原型は木製や石膏などで作ることが多いです。切削にはない鋳肌という表面の独特の風合いが特徴で切削では製作できない形状などに多く用いられます
金型以外種類と特徴
木型
以前は木の集積材などを使用していましたが、近年ではケミカルウッドという樹脂を混ぜたものが広く流通していますので、それらを用いることが多いです。アルミの切削金型同様におおくは切削加工で製作します。金型に比べると温まりにくく冷めにくいので、アルミの金型に比べて成形時間が長くかかります。また型自体が成型時の加熱、冷却の繰り返しにより歪みや反りが出ることが多く形状確認や試作で使用されることが多いです。
石膏型
石膏で製作した型です。強度としてはもろいので、亀裂や割れがでます
現物
吾嬬製作所では1個~数個という極少数の場合や型を製作が困難な場合、現物を型として製作することがあります。果物やスニーカー、お皿、ロープ、ハサミ・・・色々なものを型として成型した実績があります。成型後にプラスチックシートを外すのが難しいことがおおく、たいていは型に成型品が着いたまま納品するケースがほとんどです。
コストの比較
・真空成型の型費用の比較
金型 > 木型 > 現物
・真空成形品の加工コストの比較
現物 > 木型 > 金型
*金型は冷却効率が優れている為成形時間が短縮され加工単価は安くなります
*木型や現物は上でも書きましたが冷めにくい為、成型後の冷却に時間がかかり加工単価は金型と比較すると高くなります
*リピートオーダーがある場合は初期の型費用は割高になりますが金型を製作する方がお得になる事も少なくありません。
吾嬬製作所では、お客様のご要望や販売戦略に基づき最適なプランをご提案します。
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