

「ありがとう」「THANK YOU」という言葉は最高の言葉と言われているそうです。
これは、「ありがとう」を言った人も言われた人も共に脳がリラックスし、身体的なパフォーマンスが上がるからだそうです。
吾嬬製作所が100年を迎えることができたのは 周囲の方々から「ありがとう」の言葉で支えられてきたからです。
今思えば、修行先の会社を辞めて家業である吾嬬製作所に戻った時も
「自分の事だけを考えては生きていけないよ」「第一に自他共生を考える大人になるんだよ」と
父や祖父がよく話してくれました。
代表取締役就任前は創業100年を迎える事についてあまり意識をしていませんでしたが、
就任後は経営を続けていく事の厳しさ、難しさに直面する毎日でした。
しかしその一方で過去の積み重ねがどれほど重要なのかを身に沁みて実感する事も多く、
その度に父や祖父が話していた周囲の皆様に支えられて来た事を実感しています。
皆様にご評価戴ける価値を創造する企業を目指していきます。
真空成型の可能性を広げたい
自社のための新技術開発
100年前から変わらない「ものづくりの熱量」。吾嬬製作所の歴史を振り返り、技術革新の流れを学ぶことで、
社員から新しいアイデアが次々に出てきました。
今お手元に届いているDMを制作できたのは、そのワクワクする熱意がきっかけです。

熱可塑性樹脂という温めることで柔らかくなる特徴を持つ、プラスチックフィルムを型に真空吸着させて形づくる成型方法です。射出成形など他の成型方法よりも金型が安価になります。
また、1枚のプラスチックシートから多くの製品が生産できる、細やかな表面加工が可能、印刷成型が可能、など多くのメリットがあります。
古くからお取引が続いている高宮産業様に
吾嬬製作所との歴史的なエピソードを
教えていただきました
100周年というこの機会に、吾嬬製作所の歴史を改めて深堀し、確認したい。
その思いから、共に長い時代を歩んできた高宮産業株式会社の取締役本部長 谷野敏之 様に
お越しいただき、興味深いお話や我々も知らなかったお話を聞かせていただきました。

詳しくはスペシャル対談ページでまとめています。
よろしければこちらの記事をご覧ください。
> 100周年スペシャル対談はこちら
吾嬬製作所の事例で見る
こんなところに真空成型の技術
実は、身の回りにいっぱいある真空成型の技術。
脇役ではありますが、これがないと成り立たない!と思っていただけていると自負しています。
成型と印刷を掛け合わせた技術です。印刷物も成型と掛け合わせることで、立体感は抜群です。印刷により多彩な表現が可能になります。
品番 | 立体POP |
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経営者として関わってまだ7~8年、実は100年の10分の1にも届いていないのですが、子供の頃からずっと会社を見てきて感じるのは、働いている人たちの姿勢です。ひたむきに工夫し続ける姿や、お客様の要望に応える姿、失敗をしても諦めず責任を持って最後までやりとげる姿は、まだ幼かった私の胸に、記憶に、強く深く残っています。
お客さまに寄り添い、期待に応えてしっかりと形にしていく。今改めて思うのは、それが吾嬬製作所の、言葉にせずとも姿勢で示し続けてきた会社の理念であるという実感です。
部品を作るメーカーから装飾業界にシフト
創業当初、吾嬬製作所は精工舎(現在のセイコーインスツル株式会社)の部品を作る金属メーカーでしたが、戦後、物資が不足したため、家業が続けられなくなり、私の祖父の松村長治の代から装飾業界にシフトしたと聞いています。
当時日本ではセルロイド産業が一時盛んになりましたが、セルロイドは発火の危険があるため、吾嬬製作所では一切扱わなかったそうです。そこでたどりついたのが、クリスマスの飾り付け用のモールでした。
祖父が作ったオリジナルの機械で自動化・量産化を図る
当時モールは紙製で、床屋のハサミを使ってひたすらチョキチョキ切るという作業があったため時間がかかりました。そこで祖父が自動で切れる機械を考案し、一日数十本しか作れなかったレイが、数百本~数千本も作れるようになり、そこから装飾業界で実績を築けたそうです。
もともと金属系を扱っていたこともあり、祖父は機械を作るということに抵抗がなく、「ないなら自分で作る」という強い信念の持ち主で、エンボス加工機なども自ら開発するほどのアイデアマンでした。
真空成型は昭和39年、アイスクリームの容器から
吾嬬製作所が真空成型を始めたのは、昭和39年のこと。当時お取引をしていたガラスメーカーから、「ドイツにプラスチックを成型する真空成型という機械があるんだ」と紹介され、導入を決めました。
その真空成型で作った最初の商品がアイスクリームのカップ。みぞれアイスなどのプラスチック容器を作りはじめました。また、お豆腐のカップも手掛けていました。当時真空成型で作る容器は、ほとんどがその2種類。
ただ、発注数自体は多いのですが、単価がとても安く、「夜なべして夜遅くまで残業してもさっぱり儲からない」と、祖母がよく言っておりました(笑)。
高宮産業様と祖父で開発した「花輪」が大きな転機に

昭和46年、高宮産業様と祖父とで開発した「花輪」が大ヒット商品となり、吾嬬製作所も食品用商品から非食品へとシフトしました。この成功に伴い真空成型機や工場を増設していきました。
さらに、真空成型には型が必要だったため、それまで外注に発注していた金型を自社で扱えるようにと、昭和54年に金型製造部を増設し、これによって型を作るのはもちろん細かい修正なども自社で行えるようになり、生産速度と利益率が向上しました。
昭和50年代には、海苔の小型裁断機を製造販売したり、使い捨てカイロ用フィルムの穴あけなども行っており、祖父と父とで自作で機械製造に取り組んでおりました。
平成10年、本社隣地に工場を新設。平成12年にNCマシニングセンタとCAD/CAMを導入。平成17年に3D CAD/CAM、平成22年に3D CADソリッドワークスを導入し、より複雑な金型にも対応できるようになるとともに、成型品の設計から受注することが可能となり、より提案力が上がりました。
真空成型は、単に立体ということではなく、トレーやパッケージとして成立する形状が必要になります。吾嬬製作所で設計することによって、真空成型に適した形状を最初から作ることができるため、完成までのスピードアップが図れます。
これからの吾嬬製作所は、新しい人たちがどんどん入ってきてくれる会社にしていきたい。していかないといけないと思っています。
そして会社を、人が成長する場の一つにしたい。会社でのお仕事を通じて、日々人間として成長して欲しいと思っています。
お客さまに寄り添い、期待に応えてしっかりと形にしていく。この理念を抱きながら、私は吾嬬製作所に携わる全ての人がステップアップできる会社にしていきたいと考えています。
社員による
吾嬬製作所のいいところ・
もっとよくしたいところ

Mさん
女性 ひみつ才 勤続1年
墨田区出身 事務
吾嬬製作所の自慢できるところは、3名の製作スタッフが、この小人数で残業もせずに効率的に仕事を進めているところです。3人で回るシステムを作り上げて、地道にコツコツ進める姿は本当に凄いなと思っています。
ただ、3人では気兼ねなく休める体制が難しいため、もう少し人が増えればと願っています。設計が得意な人やデザインが得意な人など、いろんな分野の人が入ってきて欲しいですね!
私自身は出荷や経理を担当しており、最近やっと仕事に慣れてきて、「今手伝えますよ~、何かありませんか~」と言える余裕が出てきたことが嬉しいですね(笑)。

黒猫さん
男性 50代 勤続6年
葛飾区出身 製造全般
うちの魅力は、最新鋭の機械が揃い、多様な仕事に対応できる点です。また、、製造スタッフが若い!(私は若くありませんが…笑)。
この仕事で誇りに思うのは、某有名店の菓子容器を長年手がけ、「この容器を作らせたら自分の右に出るものはいないな!」と思えることです。これが新しいお客さんに繋がってくれたら嬉しいです。
最近は、以前は難しかった作業が経験で確実にできるようになり喜びを感じています。逆に反省点は、自分の不注意で先日足を怪我してしまったこと。仕事柄、怪我と健康にはもっと気をつけなきゃなあと思っています。

Wさん
男性 35才 勤続4年
埼玉県出身 製造全般
吾嬬製作所は、一桁台の小ロットから対応できることが強みであり、お客様にとって大変喜ばれる点だと思います。。ただやっぱり、作る分には数が多い方が嬉しくはありますが(笑)、でも少量ならではの、新製品の開発などに関わる楽しさもあり、やりがいを感じています。
逆に、もっとよくしていきたい点もあり、4年経ってもまだ解決できていない課題がいくつかあります。先日も、材料が発泡してしまうということがあったんですが、原因が特定できていないため、解明を目指したいです。あとは、とにかく安全第一ですね。そこは一番大事にしないといけないと思っています。

名久井さん
男性 21才 勤続2年
墨田区出身 製造全般
高校時代に吾嬬製作所でアルバイトをしていまして、そのまま入社したので、現在3年目です。吾嬬製作所の強みは、金型も自社で作れるから、修正も迅速に対応できる点です。
もっとこうなったらいいなあという点は、梱包スペースがもう少し広ければと思うこともあります(笑)。
個人の目標は、まだやったことがない作業に挑戦し、出来ることを増やしていきたいと思っています。エンボス加工の工程は、だいぶ精度が上がってピッタリ揃うようになってきました。
ものづくりでは、受け取る方が満足する品質を提供することが最も大切だと考えています。そこを一番に気を付けて、いいものを作っていきたいです。